Proton Mailを利用している方は、連絡先に応じて以下の二つに分けられます。
- Proton Mailユーザー同士の連絡
- Proton Mailユーザーと非Proton Mailユーザーとのメール
書いていることは当たり前のことですが、相手を意識することがかなり重要です。
Proton Mailユーザー同士の連絡
常にエンドツーエンドの暗号化がされます。
これはつまり、Proton Mailユーザー同士の連絡では最高レベルのセキュリティが提供されることを示します。
何の追加設定なしで利用できます。
必要な場合はパスワード保護・PGPを追加することが可能です。
非Proton Mailユーザーとの連絡
この場合は以下の三つの場合に分けられます。
- Proton Mailの暗号化機能を利用する
- PGPを利用し暗号化する
- 転送中のみTLSを用いて暗号化する
Proton Mailの暗号化機能を利用する
Proton Mailで利用可能なパスワード保護機能を利用できます。
エンドツーエンドの暗号化が施されます。
設定したパスワードをPPAPで交換するのはやめましょう。
全く意味がありません。
公式はSignalを用いてパスワードを交換することを推奨しています。
使い方については以下の公式ヘルプドキュメントをご覧ください。
How to send Password-protected Emails in Proton Mail
注意点として、5回までしか返信ができません。
また、返信するメールでは返信者が明示的に改めて暗号化をしなければいけません。
制約は多いですが、ほかの方法に比べてわずかながらも安全性が高いです。
PGPを利用する
電子メールにおける暗号化のスタンダードであるPGPを、Protonはサポートしています。
エンドツーエンドの暗号化が施されます。
鍵生成はエイリアスを作成した時点で行われています。
公開鍵はダウンロードした後にSignalなどを用いて交換してもいいですし、あなたのウェブサイトなどで公開してもかまいません。
Proton Mailでは公開鍵を送信メールに自動で添付する機能があるため、利用してもいいかもしれません。
詳しい使い方は、以下の記事をご覧ください。
この方法の問題点は、PGPがそれほど普及していないことであることにくわえ、GmailやYahoo Mailなどを利用している人々はPGPの環境設定がとても複雑だ当いうことです。
ProtonのようなPGPを公式にシステムの内部でサポートしているものを使うことで、PGPのセットアップと利用を飛躍的に簡素化できます。
Proton Mailはヘビーに使わない限りは無料アカウントで十分でしょうから、この機会にProton Mailをお友達に紹介してはいかがでしょうか。
転送中のみTLSを用いて暗号化する
メールが相手のメールボックスに届くまでの間をTLSによって保護します。
要するに、Gmailなどで使われている保護方法のみを使うということです。
エンドツーエンドの暗号化はされません。
Proton Mailを使うメリットが失われてしまいます。
積極的にPGPまたはProton Mailを連絡先におすすめすることを推奨します。