目次
しばらくVoyagerを日常使いしたので、新商品であまり情報が出回っていないということもあるので、ここに参考までに感想を書くことにしました。
キーストローク
Voyagerは薄さを売りにしているので、スイッチも小さなものを採用しています。
浅いキーストロークが好きな私にとって、持ち運ぶことさえできるほどコンパクトなVoyagerは最高のキーボードでした。
とても薄いので、持ち運びに便利です。
HHKBをいくつか所有していますが、コンパクトとはいえそこそこの重量とかさがあるので、私は持ち運びますが、持ち運びはあまりできないようなものだと思います。
一方で、Voyagerには専用のケースが付属しているので、持ち運ぶ際はコンパクトにまとめられ、ちょっとした遠征でさえも持ち運べるぐらいになります。
足の部分も強力なマグネットになっているため、着脱が簡単な上に、くっつけてしまえば絶対に外れない信頼感があります。足を外した状態のキーボードは板のような状態なので、取り回しもよく、ケースに入れた際も負担がかかる部分がありません。
カラムスタッガードcolumn staggard
カラムスタッガードはQWERTY配列以外を使う場合にとても相性がいいです。
私はDvorak配列を利用しているので、非常に入力しやすく、Colemakやほかの配列を使う際も、エルゴノミクスデザインということでカラムスタッガードデザインが前提になっていることが多く、配列をたくさん試す私にとってはとても便利に使えました。
リマップRe-map
独自のリマップツールOryxが非常に使いやすいです。
キーボードを自作した場合はファームウェアを地道に書いたりしなければならないのですが、Oryxはビジュアルツールとして公開されており、とても使い勝手がいいです。
Cのコードをひたすら書くより、直感的にできますし、タイプミスなどによるエラーがない分、リマップ作業に集中できました。
Oryxでは競合する機能は選択できなくしてくれたり、機能の説明が詳細に書かれているため、シンプルに作りがいいという感触です。
また、キーマップは自由度が高すぎるゆえに初心者からすれば既に作り込まれた配置が欲しい時があります。あるいは改変をしたいということもあるでしょう。
そういう時にも、キーマップが共有されているので(自分のキーマップは非公開にできます)、眺めるだけでも楽しい上に、実用的に使えると思います。
ライティングLighting
ライティングのアニメーションなどはプリセットで大量に用意されているので、よっぽど奇抜な光り方でなければプリセットで満足できるでしょう。
もちろん、全てのキーに個別に色や発光タイミングを設定できるようなので(試してません)、オリジナルのピカピカキーボードを作りたい方も満足できます。
キースイッチ
薄型キースイッチは一般のキースイッチに比べて選択肢が非常に限られています。
リニア、タクタイル、クリッキーの違いぐらいは選べますが、感触の好みなどを選べるほど市場にはキースイッチがありません。
Voyagerの購入時についてくるキースイッチで満足できれば問題ありません。
ここで書くのは主に、キースイッチ交換の楽しみに気づいてしまい、キースイッチの沼にはまってしまった方のための章です。
とはいえ、ロープロファイルのキースイッチは押し心地もノーマルなキースイッチに比べると劣るため、Moonlanderのように特にキースイッチは交換しなくてもいいやとなる人は少ないのではないでしょうか。
Voyagerに興味がある人はキーボードにある程度こだわりがある方だと思います。
ですので、多くの方はキースイッチの交換も視野に入れていると思いますが、そもそも市場のキースイッチのバリエーションが少ない問題があります。
押下圧を変えるぐらいなら出来ますが、むしろそれ以外はほとんどできません。
ロープロファイルのキースイッチはギリギリの精度で作られていることもあり、ルブのために分解するだけでキータッチが大きく変わってしまいます。
私も分解してみましたが、一定の品質に保つことが難しく、諦めました。
特に、タクタイル軸の感触がノーマルプロファイルのものに比べて感触が微妙で、ノーマルプロファイルのものを想像していると肩透かしを食らいます。
そして、ロープロファイルキースイッチは作りがイマイチです。そもそも種類が少ないか、出来のいいスイッチがバンバン作られることもありません。
好みのスイッチを探すと言うより、押下圧などの最低限使いたいと思えるスイッチをつけたらあとはスイッチの癖にこちらが合わせて使う感じです。
スイッチの種類が少ないという問題はVoyagerに限った問題では無いので、Voyager特有の気に入らない点はないと言ってもいいです。
結語
キースイッチの沼にハマった方は、Moonlanderを買いましょう。
キーボードにこだわりたいけれど、携帯性も捨てたくない方、浅いストロークが好きな方は、Voyagerを選ぶといいでしょう。
深いストロークが好きなら、素直にRealforceあるいはStudioじゃないHHKBを買いましょう。