このブログはDigital OceanのDropletを利用して、ホストしています。
DNSなどにはCloudflareを利用しています。
結果から話せば、IPv6に変更しただけなのですが、応答性や読み込みがとても早くなりました。
設定も簡単ですので、おすすめしたいです。
Digital Oceanの設定
まずはDigital OceanでIPv6のアドレスを設定する必要があります。
以下の設定に従うだけです。
DropletにIPv6アドレスを割り当てる
Digital OceanのDropletにIPv6アドレスを割り当てます。
Digital OceanのDroplet管理画面から設定します。
最初からIPv4は割り当てられていますが、IPv6は無料のオプション機能です。
割り当てにはいったんDropletをOFFにする必要があります。
有効化したIPv6アドレスと、IPv6ゲートウェイを書き留めておきましょう。
OSでIPv6のアドレスを利用できるようにする
ここからは利用しているOSによって設定が変わってきますので、公式のドキュメントを参考にするといいかもしれません。
特にDropletのセットアップはいじっていないという場合はUbuntuが設定されていると思います。
私はUbuntu 22.04を利用しています。
- SSHでサーバーに接続する。
- Vimを利用して、
/etc/netplan/50-cloud-init.yaml
を編集する。コマンドとしてはvim /etc/netplan/50-cloud-init.yaml
と実行すればよい。 - 以下のようにファイルを編集します。Vimではhjklがそれぞれ左上下右の移動キーです。編集は
i
またはa
によって編集モードに移動できます。入力ができたらEcs
を押しましょう。:wq
で保存および終了です。u
でアンドゥ、Shift-r
でリドゥできます。 substitute_your_primary_ipv6_address
に書き留めたIPv6アドレスを、substitute_your_ipv6_gateway
に書き留めたIPv6ゲートウェイを書き換えるだけです。- ネットワークの設定を反映させます。
sudo netplan apply --debug
を実行してください。 - 念のためOSごと再起動もします。
reboot
を実行してください。 - 再起動ができたら、正しく設定ができているか確認をします。
ping6 2001:4860:4860::8888
と入力し、実行してください。このコマンドはGoogleへIPv6で接続ができるかを確認しているコマンドです。 - 以下のように実行結果が表示されたら成功です。
Ctrl+C
でコマンドの実行を停止してください。 - 何も表示されない、またはエラーなどの表示が出た場合は設定が適切に行われていません。設定を見直してください。
PING 2001:4860:4860::8888(2001:4860:4860::8888) 56 data bytes
64 bytes from 2001:4860:4860::8888: icmp_seq=1 ttl=57 time=3.16 ms
64 bytes from 2001:4860:4860::8888: icmp_seq=2 ttl=57 time=2.79 ms
64 bytes from 2001:4860:4860::8888: icmp_seq=3 ttl=57 time=2.85 ms
64 bytes from 2001:4860:4860::8888: icmp_seq=4 ttl=57 time=2.83 ms
64 bytes from 2001:4860:4860::8888: icmp_seq=5 ttl=57 time=2.88 ms
Copy
To exit, press q.
network:
version: 2
ethernets:
eth0:
addresses:
- 164.92.68.109/20
- 10.48.0.9/16
- substitute_your_primary_ipv6_address/64
match:
macaddress: 86:4d:f9:5e:7b:d2
mtu: 1500
nameservers:
addresses:
- 67.207.67.2
- 67.207.67.3
- 2001:4860:4860::8844
- 2001:4860:4860::8888
search: []
routes:
- to: 0.0.0.0/0
via: 164.92.64.1
- to: substitute_your_ipv6_gateway
scope: link
- to: default
via: substitute_your_ipv6_gateway
on-link: true
set-name: eth0
Cloudflareを設定する。
DropletへのIPv4アドレスをAレコードで設定していると思います。
当該Aレコードを削除し、AAAAレコードにIPv6アドレスを入力して保存するだけです。
接続確認
あなたのブログに接続してください。
特に問題なく接続できれば成功です。
IPv6そのものに変更するだけでは速度に変化が起こるわけではないはずですが、私の環境では最も画像が多く表示され、CSSやJavaScriptの読み込みが多く、とても重たいはずのトップページが表示されるまでの速度が大幅に向上しました。
皆さんも是非IPv6への移行をご一考ください。