動画クリエイターに超おすすめ、Artlistについて(二か月無料になるリンクもアリ)

World Administrator
2024年8月7日
10 分で読めます
Photo by Swello / Unsplash

目次

ArtlistはCreative tools, built for creators.を掲げるサブスクリプション型のビデオクリエイター向けの素材サイトです。

https://artlist.io
公式ホームページ

公式サイトでは以下のように説明されています。

Artlist is an all-in-one platform for video creators, providing the highest-quality digital assets made by leading artists worldwide. We offer royalty-free music for videos, sound effects, AI voice generator, stock footage, video templates, plugins, and apps.

Artlistは基本となる音楽やSFX(効果音)だけでなく、VFX(映像エフェクト)、動画素材(Footage)、AIによるナレーション、テンプレート(動画シーンのひな型)そして動画編集ソフトとプラグインまで提供をするまさにオールインワンなプラットフォームになっています。

動画を作っていると特に音楽などの素材を探すのが大変なことに気づきます。

ライセンスについて

まずは一番気になるライセンスについて見ておきます。

我々クリエイターとして著作権の問題は必ずパスしておきたいですよね。

ArtlistではClearlistとして、ArtlistアカウントにSNSなどのアカウントを紐づけることになります。

これによってArtlistが自動的に各曲のライセンスを自動的に管理してくれます。つまり、利用しているプランに適用される規約の範疇でわれわれは好きなように素材をダウンロードし、自由に使って構いません。Artlistが自動で管理・対処してくれるため、YouTubeでもContents IDによる面倒な警告の対応もありません。使っていてとても便利なシステムなものだと思っています。

現在Artlistはサブスクリプションが有効な期間中に発表(投稿)したコンテンツにのみ利用可能なライセンスを提供しています。

Artlistは現在あるすべてのプラットフォームをサポートしていますし、今後登場するあらゆるプラットフォームでの利用を約束しています。

ライセンスのカバー範囲(プラットフォームについて)

これについてはサブスクリプションによって異なります。

💡
ライセンスの詳細および正確な情報については公式ページをしっかり確認してください。
Artlist License

各ライセンスの違いをざっくり言ってしまえば、個人の趣味ならSocial License、プロモーションを含むなどガチなプロジェクトではPro Licenseを使ってくださいといった具合です。

Pro Licenseの場合

Pro Licenseでは一つのプラットフォームで複数のアカウントを使え、プロモーションが許可されているのに加え、投稿場所に関して制限がありません。一言でいえば、Proライセンスを使っておけば何も制限のない全部入りプランです。

Social Licenseの場合

一方で、Social Licenseは個人の方や小規模なプロジェクトでの利用に最適なプランです。Pro Licenseは無敵のプランですが、人によってはオーバースペックな部分もあります。私のように、編集で食っていくつもりはないけれど、自分のSNSでクオリティを高めたいなあと思う人にはぴったりなプランです。各ソーシャルメディアプラットフォームでの利用は一アカウントに制限されていますが、趣味でYouTubeをやっている方はYouTubeチャンネルは一つしかないでしょうから、そうした人におすすめです。また、あくまで各ソーシャルメディアプラットフォームで各一アカウントのみという制限があるだけで、ソーシャルメディアプラットフォームの制限はありません。具体的にはYouTube、Facebook、Instagram、TikTok、Twitch、Podcastでの利用が許可されています。特殊なプラットフォームでの利用を計画しているのでなければ、十分なカバー範囲じゃないでしょうか。

Plan選択画面からは以下のように説明されています。

  • Clearing and monetizing 3 channels per social platform & unlimited YouTube videos
  • All social platforms
  • Websites
  • Client work
  • Paid ads
  • Podcasts
  • Broadcasts & TV

となっています。

プランについて

個人プラン🎥

個人で利用する際、Artlistには5つのプランが用意されています。

  • Music & SFX Social
  • Music & SFX Pro
  • AI Voiceover
  • Footage & Templates
  • Artlist Max

Music & SFX Socialプランでは月払いができますが、値段が高くなります。本稿ではすべて年払いの値段を基準に比較していきます。

年払いの合計金額を出すことで、サブスクあるあるの「月額料金だけ見ると安く見えちゃうけれど、年間で見れば普通に高えなぁ......」になる可能性を減らせます。

また、元を取るということに関してはこういった動画制作になる素材のライセンスを完全に買い取るとなると一曲数千円から数万円になることもあるため月一曲でも使うぐらいの頻度で元は取れます🙂。契約したからには毎日動画投稿をしなきゃといったストレスに悩む必要はありません。

参考までに日本円に換算しておきます(1ドル145円、ただし小数点以下切り捨て)。

  • Music & SFX Social: 119.88ドル💸(17,382円💴)
  • Music & SFX Pro: 198.93ドル💸(28,844円💴)
  • AI Voiceover: 143.88ドル💸(20,862円💴)
  • Footage & Templates: 359.88ドル💸(52,182円💴)
  • Artlist Max: 479.88ドル💸(69,582円💴)

このなかでSocial PlanのみがSocial Licenseであることに注意してください。つまり、Social Planを選択した場合、Social Licenseが適用され、Pro Licenseと比較して利用に制限があります。具体的にはソーシャルプラットフォームおいてのみ、かつプロモーションなどの動画に利用できません。ざっくり言えば、あなたが広告塔になるような使い方をSocial Planに適用されるSocial Licenseでは利用できませんよということです。自分が広告塔になる使い方をするのならPro Licenseを利用できる他の上位プランに乗り換えてくださいということです。

  • 個人でYouTubeを趣味程度にやっている人であれば、企業のCMなんて作りませんからPro Licenseは不要だろうということで、そういった人たちに向けてArtlistは低価格プランを用意しているということですね。趣味で動画を作っている人はこのプランを契約するといいでしょう。
  • 音楽しかいらないけれど、Social Licenseでは制限が困るという方はその上位プランであるMusic & SFX Proプランをおすすめします。こちらは同じくMusicとSFXしか利用できませんが、Pro Licenseが適用されるため自由に素材を利用することができます。趣味ではなくお仕事で動画を作る場合はこちらのプランを利用することができます。案件動画などを作る際はSocial Planではなくこちらのプランを選択する必要があります。
  • AIによる読み上げだけを使いたいという人はAI Voiceoverプランを契約すればいいでしょう。ただ、現時点では日本語の読み上げをサポートしていないことに注意してください。こちらもPro Licenseですが、AIを利用しているとはコンテンツは独自なものを利用していて複製はしていないからでしょうか、ソーシャルプラットフォームでのマネタイズやYouTubeのチャンネル数に関して制限がありません。心配事が一つ減るのはいいですね。
  • 動画素材とそれをサポートしてくれるテンプレートさえ手に入ればいいという方は、Footage & Templatesプランを契約すればいいでしょう。こちらもPro Licenseです。
  • 年間7万円近い最上位プランであるArtlist Maxプランは全部入りプランです。個人でArtlistの全機能を利用することができます。Pro Licenseであるため、あらゆるメディアでの利用ができ、音楽だけでなく、動画、AIによるナレーション、テンプレート、プラグイン、果てには動画と画像編集ソフトさえ使えます。値段は高いですが、全体でみればすべての機能を利用できるためお値打ちではあります。

Teamプラン

従業員数が100人以下の企業については2つのプランが用意されています。

  • Music & SFX Teams
  • Max Teams

Music & SFX Teamsはチームに2から7個のライセンスシートを提供することのできるプランです。グループやチームで動画を作っているという小さな企業はこちらのプランから選択することになります。どちらもPro Licenseが適用されます。

  • Music & SFX TeamsはMusic & SFX Proのチーム版です。MusicとSFXだけでいいという場合はこちらを契約すればいいです。
  • Max TeamsはArtlist Maxのチーム版です。全部入り機能をみんなで使えるようになります。

Businessプラン🏢

100人を超える大規模なチームの場合、Businessプランが用意されています。

  • Business

Businessプランは全従業員数100名を超える企業が利用するためのプランです。営業担当と話し合ってプランを利用できるため最も柔軟に利用できるでしょう。Pro Licenseが適用され、発行できるライセンスシートの数に制限はありません。

Artlistの素材数

Artlistが管理するカタログについて、公式がFAQにて回答しています

How many assets are in Artlist's catalog?

公式によれば2024年8月7日時点でとなっております。

  • 28,000曲以上
  • 72,000個以上のSFX(効果音)
  • 40万個以上の動画素材
  • 5,000個以上のテンプレート
  • 40個以上の独自AIボイスモデル
  • 50個以上のプラグイン

このカタログは毎日更新され、常に新しいコンテンツが追加されています。

How often is the catalog updated?

素材の使い勝手(全プラン共通)

音源について

Music Tab
音源を検索する画面
Sound Effects Tab
SFXを検索する画面

音源はWAVフォーマットおよびAACフォーマットで手に入ります。理論上WAVフォーマットのほうが音質が高いですし、ループ再生時にも音の跡切れが発生しないせず、また音声ファイルは動画ファイルに比べればファイル容量も大したことないので、普段はWAVフォーマットでダウンロードし利用することになるでしょう。

音源は28,000曲以上、SFXに関しては72,000個以上もあり、素晴らしいのはそのクオリティです。無料音源などではよくある「うーん、なんか微妙なんだよなあ」や「曲としてはいいんだけれど、BGMとしては使いづらいんだよねえ」といった音源が非常に少ないです。

曲の検索も従来ながらのキーワードやタグを用いた検索だけでなく、「どのような場面で使いたいか」といった大雑把なワードでの検索ができるため非常に便利です。たとえば、オープニングで使いたいポップな曲を探しているのなら、昔のように「POP」といったワードで検索をしてもいいですが、「Opening」や「Vlog Opening」といった雑な検索でいい感じに曲をお勧めしてくれるので非常に助かります。

また、Artlistには後述のAIに検索をお願いすることのできる強力な機能があるため、曲を探すという部分では使いやすいです。

素材の使い勝手(上位プランのみ)

動画について

Footage Tab
動画素材を検索する画面

Artlistでは最大8kまでの動画素材を利用することができます。品質について不満が出ることはないでしょう。むしろ、自分のとった素材に対してArtlistの動画素材のほうが上質でうまくなじまないといった自分の技術に不満が生まれるぐらいでしょうか。その時はグレーディングのお勉強をしましょう。

そもそもこういったプラットフォームではBGMとSFXに焦点を当てているサービスが多く、動画素材を提供しているサービスは多くありません。また、特にすごいのは動画素材にRAW素材もあるということです。

ProRes素材も十分に高品質ですが、グレーディングをする場合はRAW素材のほうがはるかに柔軟に利用できます。

そもそもな話ですが、音楽だけでなく高品質な動画素材までサブスクリプションで安価で利用できるというのはすごい時代になったものです。

AIによるナレーションについて

💡
残念ながら日本語に対応していません。
Voiceover Tab
AIによるナレーションのモデルを選択する画面

AIによる超高品質なナレーションが利用できます。

現時点で利用可能な言語は英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語です。

ナレーション形式の動画の海外進出などをめざして、メインコンテンツを日本語で作り、ついでに英語やドイツ語などのコンテンツもAIを用いて作るといった形で使うことになるでしょうか。

テキストの読み上げを行うため、どうせ字幕を作るのであればついでに字幕を翻訳してしまい海外向けのコンテンツも作ってしまうということができます。

テンプレート・プラグイン・編集アプリケーションについて

Templates Tab
シーンテンプレートを検索する画面

テンプレートは使う人によりますが、燃え尽きて動画のオープニングをどう作ればいいのかわからなくなる時期や新しい表現をしてみたいときに助かります。インパクトのあるものが多く、トレーラーやソーシャルメディアなどでの宣伝に使うと便利です。

編集アプリケーションを利用できるメリットはあまりわかりません。Final Cut Pro XやiMovie、Premiere Pro、Davinci Resolveのような高品質な動画編集ソフトがありますから、各自が好きなものを使えばいいと思います。

Plugins Tab
プラグインを検索する画面

むしろ、各々が好きなアプリケーションをプラグインという形で機能拡張できるのは余計なアプリケーションの切り替えが少なくなるだけでなく、高品質なエフェクトを利用できるというのは魅力的です。

個人的に「これいいな」な機能

Artboards

全プランで利用可能な機能で、ArtboardsというAIおすすめ機能があります。Spotifyのおすすめアルゴリズムを強化したようなものです。

Introducing Artboards — a better way to create

Create Artboards

Artboard自体はプロジェクトをまとめる場所です。ここに、AIのプロンプトを打ち込むフォームがあり、プロジェクトの情報やプロジェクトで使いがちな素材やほしい素材の雰囲気を入れておくだけでAIがいい感じの素材をお勧めしてくれます。

これがめっちゃ優秀で、私自身とても助かっています。

というか、検索機能の優秀さとこの機能の便利さがあるからこそ他のサービスではなくArtlistを私は使っていますし、この記事を書いてお勧めしています。そのぐらい便利です。

これが実際のArtboard画面

これが実際の画面です。

Artboardを作成する際にAIへどんな感じのプロジェクトなのか、どんな雰囲気なのかというのを伝えます。AIへのお願いはいつでも変えられますが、現時点では日本語ではうまくいかないようです。適当に英語に翻訳して打ち込んでます。

すごいのが、音楽だけではなくSFXからFootageまで見つけてくれることです。

また、Artboardはいくつでも作れますので、いろいろほしいよなあってなるArtboardをいくつも作っておくことで素材を探しやすくできます。

Spotlight

こちらも全プランで利用可能な機能です。
Spotlightは流行や人気急上昇中のあらゆるものを一か所にまとめてくれるダッシュボードです。


例えば現在パリオリンピックが開催されていますが、それに影響されてOlympic Gamesコレクションが出ています。

そのほかにもSNSなどで利用できるShortsコレクションや、Falloutなど有名ゲームなどにインスパイヤされたコレクションなどがあります。

SpotlightにもMusicからArtistsまで分類されているので、流行しているものからそれに類似した素材を一か所で知ることができ便利です。
また、明確にインスパイアされた作品がある場合、すでに運営が類似した作品として素材をまとめてくれていて便利ですし、素材の雰囲気を統一しやすくなるので便利です。

二か月無料リンク

結論から、このリンクからアカウントを登録すればいいだけです。

一か月の試用期間があるので、まずは一か月間使い勝手を見てみるのがいいんじゃないでしょうか。なお、試用期間ではダウンロードした素材には余計な音声が入るようになっているため実際に使うことはできません。サイト上で素材を確認し、使い勝手を確認するための期間だと割り切るしかないですね。

Can I try Artlist for free?
Yes. With a free account you can access watermarked songs and footage to test in your videos, try the AI voiceover generator, and save your favorite assets into curated collections. To download unlimited unwatermarked assets and use them in your projects, you’ll need to get a paid subscription.

私のリンクをクリックするとこのような画面に遷移すると思います。

画面右上にあるStart Free Nowをクリックします。

アカウント新規登録画面に行きますので、そのまま登録すればOKです。

Artlistを気に入ったら有料プランに移行することを検討すればいいと思います。気に入らなければ使うのをやめればいいです。

私のリンクから登録した場合、2か月無料の特典があります。 注意点として2か月無料は10か月分の料金で1年契約ということではなく、1年間の料金で14か月分使えるという意味です。

リンクの仕組みは単なるお友達紹介キャンペーンってやつです。これは公式がやっているキャンペーンで、ざっくり言えば紹介をする側も2か月無料、紹介される側もプラン割引がもらえるおたがいお得なやつです。

アフィなしで見ても、二か月無料は便利なのでこういうキャンペーンは助かりますね。