これをいっては元も子もないのだが現在のアドブロッカーは洗練されているので、広告ブロックをすることだけでブラウザーの動作は軽量になる。使用しないフィルターや重複したフィルターで動作が重たくなるのはもはや過去の話なので、よっぽど性能の低いパソコンを使っていない限り好きなようにフィルターを使えばいい。ただ、メンテナンスのされていないフィルターや信頼のできないフィルターを使うことは安全性の観点から避けることを推奨する。
基本的には公式の提供している内蔵フィルターを使用し、どうしても使用したいフィルターがあればインポートするのがよい。日本語圏であったら豆腐フィルターとその周辺フィルターを使用するので十分だろう。
tofukkoただ、フィルターをミニマルに使いたい方、特定の目的を持ってフィルターを選択している方のために書くフィルターに対する説明を以下に記しておく。
Easy Listは英語圏の広告をブロックすることを目的に作られ、メンテナンスされている。そのため、日本語圏で広告を風呂屈するには必要にないフィルターばかりなので、AdGuardを使うことを推奨する。また、多目的フィルターのDan Pollock’s hosts fileやPeter Lowe’s Ad and tracking server list、Fanboy's Social Blocking Listなどといったフィルターは現在Easy Listに吸収されているのでわざわざ使う必要はない。
かつて広告ブロッカー黎明期ではGoogleのreCAPTCHAがブロックされたり、広告ブロッカー検知システムによって特定のウェブサイトでは閉め出されることがあった。そうした問題に対応するためNano AdBlockerといった数々の広告ブロッカーが作られたがマルウェア化した過去があるなど、信頼性の点で懸念点がある。また、AdBlock Plusは控えめな広告を許可するなどして現在ではGoogleと仲良くしていたりするが、オープンソースではない点や、プライバシー保護の観点からは完璧とはいえない部分がある。
難しいことを考えるのが面倒な人は以下のように考えればよい。
- 多少の広告やプライバシーは気にしないので、設定なしに気楽に広告をブロックしたい
-> AdBlock Plus
- オタクなので設定を煮詰めてあらゆる広告をブロックし、軽量で快適なウェブブラウジングを実現したい
-> uBlock Origin
DuckDuckGoとの併用
広告ブロックをするとGoogle検索の結果において、右側ががら空きになってしまうという問題がある。Googleでは見た目の変更は一切できないのでDuckDuckGoを使うことを推奨する。DuckDuckGoの推奨設定は別ポストにて紹介しているので参考までに見ていただけると幸いである。DuckDuckGoではGoogle検索では難しかった日本語以外での検索をワンクリックで切り替えることができるため検索結果を比較するときや言語を切り替えて検索する際に非常に有用である。