Camera

Z5の動画設定

World Administrator
2024年7月27日
4 分で読めます

Z5の動画性能はイマイチなのですが、一応ミラーレスカメラですので静止画が動いたかのような画質で動画撮影をすることできます。精細度は高くありませんが、画質は良好です。私はZ5はスチル用と割り切っていますが、一応使えるように設定はしておきます。

動画撮影の基礎知識

基礎的なことになりますが、撮影ではMモード固定です。

シャッタースピード

極力映像の画質を保つため、ISOは100固定、自然な残像感を実現するためにシャッタースピード(SS)はフレームレートの2倍の逆数に設定します。

私はフレームレートを30fpsにしているため、SSは1/60にしています。絞りは被写界深度を決定するので、F/4-F/8付近を使うことが多いです。露出は減光フィルター(NDフィルター)を利用し、適正露出にしています。

ホワイトバランス

動画の色味の一貫性を保つために、ホワイトバランスWBも固定します。ケルビン値で指定してもいいのですが、私は基本的にプリセットのものを使っています。ほとんどのシーンで「晴天」か「曇天」を利用しています。

NDフィルター

また、フレアやゴーストの発生を避けるため、レンズフードの装着は必須だと考えています。

しかし、可変NDフィルターを利用した場合、NDフィルターの濃さを調節するためのつまみがレンズの横に飛び出る形になるため、レンズに付属しているようなフードは取り付けできなくなります。私は可変NDフィルターの利便性よりも、フレア及びゴーストの発生を抑えることを優先し、可変NDフィルターではなく、濃度固定のNDフィルターを利用しています。少し値段が上がりますが、磁石でくっつくNDフィルターは便利そうです。

NDフィルターは3段減光のものを使っています。

記録形式

MOV:(映像:H.264/MPEG-4 AVC、音声:リニア PCM)

MP4: (映像:H.264/MPEG-4 AVC、音声:AAC)

Z 5 の動画記録可能時間の目安について | Q&A・よくあるご質問 | サポート | ニコンイメージング
Z 5 の動画記録可能時間の目安については、以下のとおりです。 画像サイズ/フレームレート画質MOV (映像:H.264/MPEG-4 AVC、 音声:リニア PCM)MP4 (映像:H.264/MPEG-4 AVC、 音声:AAC)3840×2160(4K UHD)30p高画質約 28 分約 28 分3840×2160(4K UHD)25p 3840×2160(4K UHD)24p 1920×1080 60p高画質約 73 分約 75 分標準約 143 分約 150 分1920×1080 50p高画質約 73 分約 75 分標準約 143 分約 150 分1920×1080

Z5ではN-Log形式での記録ができないため、ポストプロセスでの修正に頼るのではなく、撮影時にある程度見栄えを決めておく必要があります。

また、Dual‐ISOなどの感度特性もありませんので、ISO100に固執して撮影するようにしています。

ファイル形式

MOV、MP4

映像圧縮方式

H.264/MPEG-4 AVC

主な仕様

ピクチャーコントロール

静止画では使わないような機能もフル活用して仕上げるようにします。

特にピクチャーコントロールの設定はする価値があります。

ピクチャーコントロール

私は人と風景を撮ることが多いです。美肌効果も欲しいし、風景はボケた輪郭になってほしくありません。また、デフォルトでは色味とコントラストが強すぎます。

そのため私はピクチャーコントロールを「オート」に設定し、「クイックシャープ」を「オート:-2」に、彩度を「オート:-1」に設定しています。

こうすることで、顔を映しているときは美肌効果のようなものが得られ、自然を写しているときもどぎつい色で表示されなくなります。

手ブレ補正

Z5はFHD(1920x1080)または4K解像度を選択できます。しかし、4K解像度を選択した場合、1.7倍クロップがされ、電子手ブレ補正も無効になります。ボディー内手ブレ補正だけではセンサーの移動によって補正できないほどの大きなブレが生じた際に、「ガクガク」と映像が揺れます。これはZ5固有の問題ではなく、センサーを移動させて手振れを抑制している仕組み上避けられない問題です。「ガクガク」とした揺れを抑えるには電子手ブレ補正を用いて、揺れを抑制するしかありません。あるいは、動画撮影時にはすべての手ブレ補正を無効にし、ジンバルを利用することになります。